Claude から株式・財務データを直接取得!
「Financial Datasets MCP」の使い方を徹底解説
Apple や Tesla の決算データ、株価、SECファイリングを Claude に話しかけるだけで取得できる、注目の MCP サーバーを紹介します。
こんにちは。今回は、AIアシスタント Claude(および Claude Code、Cursor など)から株式市場や企業財務のデータを直接取得できるようになる 「Financial Datasets MCP サーバー」 について、特徴から実際の接続手順まで詳しくまとめます。
「Claude に最新の決算データを分析させたい」「投資レポートを自動で生成したい」と考えている方には、かなり強力なツールです。
そもそも MCP(Model Context Protocol)とは?
MCP は、AI アシスタントが外部のデータソースやツールに安全にアクセスするための標準プロトコルです。Anthropic が提唱した規格で、いわば「AI にとっての USB-C ポート」のようなもの。サーバー側で1度実装すれば、Claude、Cursor、その他対応クライアントから共通の方法で利用できます。
Financial Datasets MCP とは何か
FinancialDatasets.ai が公式に提供する MCP サーバーで、株価・財務諸表・市場ニュース・SECファイリングなど、投資家やアナリストが必要とするデータに AI から直接アクセスできるようにする仕組みです。
データの規模
- 30,000以上のティッカー をカバー
- 30年以上の履歴データ(年次・四半期)
- 株式、暗号資産、SECファイリング、ニュースまで横断的に取得可能
主な提供ツール(Claude から呼び出せる機能)
| ツール名 | 取得できる内容 |
|---|---|
| get_income_statements | 損益計算書(売上、利益など) |
| get_balance_sheets | 貸借対照表(資産・負債・純資産) |
| get_cash_flow_statements | キャッシュフロー計算書 |
| get_current_stock_price | 現在の株価 |
| get_historical_stock_prices | 過去の株価(時系列データ) |
| get_company_news | 企業関連の市場ニュース |
| get_available_crypto_tickers | 取得可能な暗号資産ティッカー一覧 |
| get_crypto_prices | 暗号資産の価格データ |
従来の使い方と比べて何が嬉しい?
これまで Claude に企業情報を聞いても、学習データに依存するため 「最新の決算が反映されていない」「数字があやふや」 という問題がありました。Financial Datasets MCP を接続することで、Claude が リアルタイムで実データを取りに行ってから回答 してくれるようになります。
具体的にはこんなことが可能になります:
- 「Apple の直近3年の損益計算書を比較して、利益率の推移を分析して」
- 「Tesla と Rivian の財務体質を貸借対照表ベースで比較して」
- 「NVIDIA の過去5年の株価とS&P500のパフォーマンスを比べて」
- 「最近の Microsoft 関連ニュースをまとめて、株価への影響を考察して」
導入手順(Claude Code の場合)
ここからは実際の接続手順です。Claude Code をターミナルから使う前提で解説します。
-
Financial Datasets アカウントを作成
まず https://www.financialdatasets.ai/ にアクセスし、無料アカウントを作成します。OAuth でログインに使うので、ここは必須です。 -
ターミナルで MCP サーバーを追加
以下のコマンドを実行します。claude mcp add --transport http financial-datasets https://mcp.financialdatasets.ai/ -
Claude Code を再起動
既存のセッションがある場合は exit でいったん抜け、新しいセッションを claude コマンドで起動し直します。設定ファイル(~/.claude.json)はセッション起動時に読み込まれるためです。 -
OAuth 認証を実行
Claude Code 内で次のコマンドを入力します。/mcpブラウザが立ち上がり、Financial Datasets のサインイン画面が表示されます。ログインすると認証が完了し、Claude Code に自動で戻ります。APIキーの発行や手動コピペは不要です。 -
接続確認
以下のコマンドで接続状態を確認できます。financial-datasets が connected になっていれば成功です。claude mcp list -
実際に使ってみる
普通のチャットと同じく自然文で依頼するだけで OK です。# 例1: 損益計算書を取得 Apple の直近の年次損益計算書を取得して # 例2: 比較分析 Microsoft と Google の直近4四半期の売上推移を比較してグラフで示して # 例3: 株価チェック NVIDIA の現在の株価と、過去1年のパフォーマンスを教えて
2つの認証方式について
Financial Datasets MCP は用途に応じて2種類の認証方式を選べます。
① OAuth 2.1(推奨:Claude / Claude Code / Cursor などインタラクティブ利用)
上記の手順で説明した方式です。APIキー不要、ブラウザでサインインするだけで完了するので、最も手軽です。
② API キー方式(プログラマティックアクセス用)
自作スクリプトや本番環境の自動エージェントから利用する場合は、こちらが適しています。Financial Datasets のダッシュボードで API キーを発行し、HTTP リクエストの X-API-KEY ヘッダーに含めて https://mcp.financialdatasets.ai/api エンドポイントに送信します。
Claude.ai(Web版)で使う場合
Claude Code ではなく、ブラウザ版の Claude.ai(Pro / Team / Enterprise プラン)でも利用可能です。
- Claude.ai の設定画面から「Connectors」セクションを開く
- 「Add custom connector」をクリック
- URL に https://mcp.financialdatasets.ai/ を入力して追加
- OAuth 認証フローを完了
- 新規チャットで「+」ボタンから Financial Datasets を有効化
使う前に知っておきたい注意点
- 無料枠と有料プラン:アカウント作成は無料ですが、本格利用には有料プランが必要なケースがあります。利用前に料金体系を確認しましょう。
- 対象は主に米国市場:S&P500 などの米国上場企業のカバレッジが中心です。日本株のデータは限定的なので注意してください。
- 投資判断の根拠にする際は要検証:AI が取得したデータも一次ソース(SECファイリング等)で裏取りすることをおすすめします。
- OAuth セッションの有効期限:長期間使わないと再認証が必要になる場合があります。
📝 まとめ
Financial Datasets MCP は、Claude に「Bloomberg 端末のミニ版」を渡すような体験を提供してくれるサーバーです。導入は たった1コマンド+OAuth認証 で完了し、それ以降は自然な日本語で財務データの取得・分析を依頼できます。
個人投資家のリサーチから、本格的なポートフォリオ分析、決算シーズンの情報収集まで、活用範囲は非常に広いと感じました。AI を使った投資リサーチを効率化したい方は、ぜひ一度試してみてください。
関連リンク
- 公式ドキュメント: https://docs.financialdatasets.ai/mcp-server
- サービストップ: https://www.financialdatasets.ai/
- GitHub(OSS版サーバー): https://github.com/financial-datasets/mcp-server
- Anthropic MCP 公式: https://modelcontextprotocol.io/
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